配車業務の属人化を解く「8割」の法則

配車業務の属人化を解く「8割」の法則

INDEX

はじめに

2024年問題への対応が進む中、多くの物流現場で課題となっているのが「配車のベテラン依存」です。
そろそろデジタル化したいものの、何から手をつけるべきか迷う方も多いかもしれません。
 配車の標準化で大切なのは、現場と管理部門の認識を揃えながら段階的に進めることです。 

今回は、配車業務が属人化する根本原因と導入のポイントを基礎から解説します。
現場改善のヒントとしてお役立てください。

ベテランの「頭の中」に依存してしまう配車業務のリアル

配車業務が属人化してしまう最大の理由は、考慮すべき「条件の多さ」と「複雑さ」にあります。
単に「荷物とトラックをマッチングさせる」だけなら難しくありません。

しかし実際の現場では、配送先の納品指定時間や道路幅の制限、積み降ろし設備の有無、さらにはドライバーごとの得意ルートや相性まで、無数の制約が複雑に絡み合っています。
これらは文字や数値のデータではなく、長年の現場経験で培われた「暗黙知」です。

担当者本人は無意識に処理していても、周りから見れば「どうやって配車を組んでいるのか分からない」状態になります。
その結果、周囲は手出しができず、ベテラン本人も教える時間が取れないまま、「配車のブラックボックス化」が加速していくという構造に陥ってしまうのです。

配車システム導入で陥りがちな「誤解」と社内のギャップ

属人化を解消するために配車システムの導入を検討する企業は増えています。

しかし、ここでよく起きてしまうのが、経営・管理層と現場の間にある「期待と認識のギャップ」です。
経営や管理部門は「デジタル化=配車業務の完全自動化」と期待を寄せがちです。
一方で、長年現場を守ってきた配車担当者は「納品先の細かいルールや道路の狭さはデータに落ちない。現場を知らない機械に任せられるのか」と不信感を抱きます。
この溝が埋まらないまま導入すると、現場で使われないシステムだけが残り、業務は以前と同じ担当者頼みのままになってしまいます。

この失敗の根本にあるのは、ツールそのものの良し悪しではなく、「経営側が求める効率化」と「現場が求める実現可能性」の間に生じた認識のズレなのです。

脱・属人化を成功させるポイント

属人化を解消する3つのポイント

配車業務の脱・属人化を現実的に進める鍵は、最初から「100%の完全自動化」を目指さないことです。
現場で成果を出すための3つのポイントをまとめました。

1.「8割の自動化+2割の微調整」のアシスト型で始める

基本配車(ルート・時間・積載量)はシステムで素早く組み、どうしてもデータ化できない例外だけを人間が確認・補正する運用から始めるのがコツです。

2.配車担当者の「頭の中の制約」をリスト化・共有する

担当者を機械で置き換えるのではなく、頭の中にある「知恵」を丁寧に可視化します。
「なぜこの配車にしたのか」「なぜこのルートを避けたのか」という配送先のルールや車両制限などを紙やリストに書き出し、データ化・共有しましょう。

3.運行データと照らし合わせ、計画精度を上げる

計画を立てて終わりにせず、実際の走行データや荷待ち時間の記録と照らし合わせて改善サイクルを回すことで、現場に即した配車精度へ育てていきます。

現場の負担を減らしながら段階的に進めることこそが、誰もが安心して配車業務に関われる仕組みづくりの第一歩です。

おわりに

今回は、配車業務が属人化してしまう理由や、デジタル化で陥りがちな社内のギャップ、そして失敗しないためのポイントをお伝えしました。

 属人化を抜け出す第一歩は、100%の自動化を目指すのではなく、担当者の頭の中にある判断基準を整理し、実態データと照らし合わせながら無理なく標準化を進めることにあります。

PALが提供する「DTS」は、トラックの運行状況や荷待ち時間をシンプルに可視化し、配車計画と現場のリアルなズレを把握するためのサポートツールです。
まずは自社の実態を知ることから始めてみませんか。

関連する記事を見る

PALが解決できる課題

物流センターの生産性

150
% 向上

初期投資

0
円から
導入可能

トラック台数

30
% 削減

作業工数

30
% 削減